ロマンス

ROMANCE

FMC-5046

ヴァイオリン
岡田光樹
ピアノ
山根貴志

¥2,750 (税込)

収録曲

3つのロマンス より I
クララ・シューマン
3つのロマンス より II
クララ・シューマン
3つのロマンス より III
クララ・シューマン
ロマンス 作品2-I
ヨーゼフ・ヨアヒム
ロマンス ト長調
マックス・レーガー
ロマンス 作品28
ガブリエル・フォーレ
ロマンス 作品40-I
アンリ・ヴュータン
ロマンス 作品4
フリッツ・クライスラー
ロマンス 作品26
ヨハン・スヴェンセン
ロマンス 作品2a
ジャン・シベリウス
ロマンス 作品78-2
ジャン・シベリウス
ロマンス 作品6-1
セルゲイ・ラフマニノフ
ロマンス
ドミートリ・ショスタコーヴィチ
ロマンス(クライスラー編)
ローベルト・シューマン

演奏家

岡田光樹(ヴァイオリン)
4歳よりヴァイオリンをはじめ、京都市立堀川高校音楽科を経て東京藝術大学音楽学部卒業。これまでに東儀祐二、幸夫妻、田辺良子、香西理子、澤和樹の諸氏に師事。
この間、第45回全日本学生音楽コンクール入選。
第10回練馬文化センター新人オーディション弦楽部門最優秀賞を受賞、東京ニューシティ管弦楽団との共演でソリスト・デビュー。
97年、英国王立音楽院よりスカラシップ・アワードを受け留学、大学院演奏家コースにてエリック・グリュンベルク氏に師事。 音楽院在学中にはオーケストラの選抜メンバーとして故ダイアナ妃主催コンサートやイギリス各地およびアジアツアーに参加。
また研修生としてフィルハーモニア管弦楽団にて研修を受けるほか、室内楽ではアマデウス・クァルテット、アルバーニ・クァルテット、エンデリオン・クァルテットのメンバーの指導を受けた。
98年、同音楽院より、ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタの演奏に対して特別賞(Foundation Prize)を受賞。
同年ドイツ・ヴェースでの「春の音楽祭」にソリストとして出演、その演奏は新聞評論においても高く評価された。
99年帰国後は、東京フィル、新星日響(現東京フィル)、神奈川フィルをはじめ各地のオーケストラにコンサートマスターや首席奏者として客演するほか、紀尾井シンフォニエッタ東京、東京弦楽合奏団、Strings’99(イギリス・ポーツマス)、草津国際音楽祭、九州現代音楽祭等に出演している。
2001年、沖縄県立芸術大学音楽学部専任講師に就任。
近年の活動としては、コンセプトを冠したリサイタルを定期的に開催するほか、異分野とのコラボレーション、室内楽ではNiwaner Quartet、L’Archet Trioの各メンバー。
また05年より沖縄における新しい音楽のあり方を模索する企画グループ”Okigei Project of Inter-Music”(OPIM)の設立、など多彩で意欲的な活動を展開している。
沖縄県立芸術大学音楽学部、同大学院音楽芸術研究科 准教授。(H.20年現在)
山根貴志(ピアノ)
沖縄県立那覇高等学校、沖縄県立芸術大学音楽学部卒業、同大学院修了。
在学中グリーグ作曲ピアノ協奏曲、モーツァルト作曲ピアノ協奏曲k.467を県立芸大オーケストラと共演。
日露交歓コンサートソロ出演。
卒業後、近藤春恵作曲「Poema II」(サントリー小ホール/NHK,FM出演)沖縄初演。
03年、第一回ソロリサイタル開催。
05年、フランス・パリ市において岡田光樹氏とヴァイオリン・デュオリサイタルを開催。
これまでに植木三郎、上山ジェイスン、高丈二、田中千香士、ツフォルト・ディバイ、古澤巌、各氏の伴奏を務める。
ピアノを東迎りい子、喜屋武明子、岩崎セツ子の各氏に師事。
リート解釈法をノーマン・シェトラー、伴奏法を東江貴子、佐久間龍也の各氏に師事。
現在沖縄県立芸術大学音楽学部非常勤伴奏員。

評論

「レコード芸術」新譜月評 濱田滋郎
己の心の向きに忠実であろうとする1枚のディスク、この求心性には、心ある聴き手を深く惹きつけるものがある。 ロマンティックな詩情をまとった曲目を、世上に知られぬ秘曲のいくつかもまじえながら、心して奏でたアルバム。 選曲の面のみならず、ヴァイオリニスト岡田光樹の演奏そのものにも、非常に内密で個性的な魅力がこもっている。
けっして声を荒立てたり、情感を誇示したりすることなく、控えめに、しかししっかりと、真情を綴ってゆくヴァイオリン、このような演奏ができる人、このようなディスクを作れる人は只者ではない。
貴重な個性、貴重な一個の精神である。
「レコード芸術」録音評 石田善之
非常にのびやかで楽々とした空間性、広がりを聴かせる。
ヴァイオリン、ピアノはほぼ中央中心に広がるが、両者はほどよい距離を感じさせ、音情性がすばらしい。